サッカースパイクとトレーニングランニングシューズの選び秘訣

正しいシューズを選ぶことは、自分自身の能力を十分に発揮するだけでなく、怪我の予防やシューズの長期使用にも大きな役割を果たします。

誤ったシューズを履くと起こる問題と、選ぶ際の 4 つの重要ポイント

グラウンドや足の状態に適さないサッカースパイクを履くと、以下のような問題が生じる可能性があります。

• シューズ：つま先部分やシューホール、スタッドが破損しやすくなります。
• 足：足のアーチ機能や踵の脂肪層の機能が正常に機能せず、捻挫などの怪我を被りやすくなります。
• プレー：キックが正確にできず、走る速度が出せず、ボールに当たったときの力が弱くなり、足が滑りやすくなります。

サッカースパイクを選ぶ際には、4 つのポイントを考慮する必要があります。

1. グラウンドタイプ
2. サイズ
3. 素材
4. プレースタイル

サッカースパイク選びのポイント 1：グラウンドタイプ

グラウンドタイプは主に 3 種類に分けられます。

• Firm Ground（天然芝）⇒ スパイクが深く土に刺さり、安定感を提供します。
• Artificial Ground（人工芝）⇒ スパイクが深く刺さりすぎず、動きやすく、抜けやすい特性があります。
• Hard Ground/Artificial Ground（固い土 / 人工芝）⇒ 滑り止め機能が重要で、衝撃を分散させて足を保護します。

グラウンドタイプに合わないスパイクを履くと、シューズが損傷するだけでなく、滑りやすくなり、またグラウンドにシューズが引っかかって捻挫や怪我を引き起こす危険性があります。

サッカースパイク選びの重要ポイント２：正しいサイズを選ぶこと

日常の歩行や走行に伴い、足はブレや変形を起こします。そのため、サッカースパイクを選ぶ際は、つま先部分に適切な隙間を残すことが大切です。この隙間の幅は、行うスポーツの種類によって異なります。

【アディダスの推奨サイズガイド】

• サッカースパイク：5～7mm のつま先隙間
• ランニングシューズ：10～15mm のつま先隙間
• テニスシューズ：10mm のつま先隙間

適切なサイズを選ぶコツ

• 現在履いているシューズのサイズより 1 サイズ小さくても快適に履ける場合は、小さいサイズの方がサッカープレーに適している可能性が高いです。小さいサイズのスパイクは、足へのフィット感が良く、動きに追従しやすくなります。
• X 社製の 26cm サイズと Z 社製の 25.5cm サイズのシューズを選ぶ際に迷った場合、Z 社の 25.5cm サイズの方が足に合う可能性があります。各メーカーのサイズ基準は微妙に異なるため、実際に試してみるか、メーカーのサイズ表を参照して慎重に選ぶことが大切です 。

サッカースパイク選びのポイント３：素材

素材は大きく2タイプに分かれます。

素材選び：天然皮革と人工皮革の使い分け

天然皮革と人工皮革のどちらが好きかは人それぞれですが、天候、試合や練習の状況、体調や怪我の有無などのコンディションに応じて、上手に使い分けることが重要です。

例えば、雨の日は吸水性の少ない人工皮革が好適かもしれません。一方、乾燥した環境では天然皮革の柔らかさと通気性が魅力的です。

アディダスのスパイクシューズを見て、素材の違いによる違いを確認してみましょう。

サッカースパイク選びのポイント４：プレースタイルに合わせた選択

アディダスのスパイクは大きく 3 種類のモデルが用意されています。それぞれが異なるプレースタイルや求める機能に対応して設計されています。

• スピード型選手向け：瞬間的な加速や急な方向転換に最適なデザインで、軽量性とグリップ力を追求。
• パワー型選手向け：強力なキックやボールのコントロールに重点を置き、安定感とサポート性が高い。
• テクニカル型選手向け：細かなボールハンドリングに役立つ素材とデザインで、足の感覚を大切にする。

自分のプレースタイルに合ったモデルを選ぶことで、スパイクの性能を最大限に引き出すことができます。

一瞬の速さで切り裂くキミへ。

決定力で勝負するキミへ。

柔らかさで魅了するキミへ。

ランニングシューズとサッカースパイク：その違いを理解する

サッカーをプレーする際、体力は欠かせない重要な要素の一つです。体力を高めるために多くの人がランニングを行いますが、その際に選ぶランニングシューズも決定的な要素です。まずは、サッカースパイクとランニングシューズの違いを明確にしましょう。

サッカースパイクの特徴

• スパイクの存在：サッカースパイクには、地面に刺さるスパイクが装着されており、グラウンドとの摩擦力を高め、急な方向転換や加速、キックの力を発揮する際に安定感を提供します。
• ボールコントロール機能：足首や足の動きに対応したデザインで、ボールをコントロールする際に細かな操作を可能にします。
• 耐久性：激しい動きや急な停止、加速に耐えられるよう、丈夫な素材が使用されています。

ランニングシューズの特徴

• 前進方向へのサポート：主に前方への走行に特化したデザインで、足のつま先へのエネルギーフォワードを促進し、走りやすさを高めます。
• クッション性：長時間の走行に耐えるため、優れたクッション性が求められ、足の裏や関節にかかる衝撃を緩和します。
• 軽量性：スピードや持続走行能力を高めるため、可能な限り軽量な素材が使用されています。

ランニングシューズの特性と潜在的なリスク

ランニングシューズは、主に前方への移動をサポートするように設計・製造されています。このため、ランニングシューズを用いてサッカーをプレーしたり、厚底のランニングシューズを履いて急な旋回を行うことは、怪我を被る危険性があります。

ランニングシューズは、走行時のペースを維持し、足の疲労を軽減するために、前方へのエネルギーフォワードを高める機能や、クッション性を重視して設計されています。しかし、これらの特徴は、サッカーのように多方向に急激な動きを伴うスポーツや、急な方向転換を必要とする動作には不向きです。

サッカーでは、急な加速・減速、急カーブ、ジャンプなど、様々な動きが求められます。これらの動作をランニングシューズで行うと、足首や足の関節に不自然な力がかかり、捻挫やスパイク傷などの怪我の原因となります。また、厚底のランニングシューズは、足の安定感が低下し、バランスを崩しやすくなるため、急な方向転換時には特に危険です。

おすすめのランニングシューズ

シューズの履き方

最後に怪我の予防とシューズを長持ちさせるシューズの履き方を説明します。

【まとめ】サッカーシューズとランニングシューズの選び方のポイント

サッカーをする際には、サッカースパイクを適切に選ぶことが重要です。以下のポイントをチェックしましょう。

• グラウンドの種類に合わせたスパイクを選ぶこと。Firm Ground（天然芝）、Artificial Ground（人工芝）、Hard Ground/Artificial Ground（固い土 / 人工芝）など、それぞれのグラウンドに適したスパイクを選ぶことで、安定したプレーが可能になります。
• 正しいサイズのスパイクを選ぶこと。歩行や走行時の足の動きに対応するため、つま先に適切な隙間を持たせたサイズを選びましょう。
• 天候や体調、試合・練習の状況など、その時のコンディションに合わせて素材を選ぶこと。天然皮革と人工皮革の使い分けなど、状況に応じた選択が大切です。
• 自分のプレースタイルや求める機能に合ったモデルを選ぶこと。スピード型、パワー型、テクニカル型など、それぞれのプレースタイルに最適なモデルを選ぶことで、スパイクの性能を最大限に引き出せます。

一方、ランニングシューズを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

• モデルによって怪我のリスクや足を鍛える効果が異なることを理解する。前方走行に特化したデザインのため、サッカーなどの多方向の動きを伴うスポーツでは怪我のリスクがあります。また、クッション性やサポート性によって、足の疲労軽減や筋力強化の効果も異なります。
• 用途に合ったモデルを選ぶこと。長距離走、短距離走、トレーニングなど、目的に応じたランニングシューズを選ぶことで、より効果的なトレーニングが可能になります。